愛知ハンズオンワークショップ

0561-62-3311(代表)受付時間:AM9:00~PM5:00 月~金

「第29回愛知ハンズオンワークショップ」開催にむけてのご挨拶

 このワークショップの前身は、中川 洋本学名誉教授が、29年前に愛知頭蓋底脊髄脊椎手術手技ワークショップとして、解剖学教室の協力のもとに始められたご遺体を用いた手術トレーニングのコースであります。 これまで全国の若手脳神経外科医を中心に、手術手技や神経系の外科解剖を習得する絶好の機会として広く知られ、非常に受講希望者の多いコースの一つとなっています。 また高安正和名誉教授の時代からは、さらに脳実質の解剖など脳神経外科医としてグローバルな知識を習得できるようなコース内容に拡大展開されてきております。 宮地茂前教授時代には、血管内治療のコースを加え開催いたしました。2020年以降はコロナ禍に見舞われましたが、規模を縮小して開催を継続し、引き続き好評を得ています。 内視鏡を使った低侵襲手術のニーズは今後ますます高くなると考えており、内視鏡下経鼻頭蓋底手術、内視鏡下キーホール手術、そして外視鏡によるヘッドアップサージェリーの実践、内視鏡とのコンビネーションなども実感していただけるプログラムとなっております。
 このテキストには、実習の手引きのレベルを超えて、技術書としてご活用いただけるような内容となっております。 各パートには実際の実習では行わない内容についても掲載させていただきましたので、是非ワークショップ終了後にもご活用いただき、参加者の皆様の技術の向上、およびそれに伴う手術治療の安全に役立ちますならこの上ない喜びでございます。 また見学の先生には 実際に手技ができないもどかしさはおありかと思いますが、エキスパートのアドバイスの中からヒントやピットフォールを習得していただけることを期待いたします。
 末筆ながら、参加者の皆様の今後のご活躍とご健勝をお祈りしますとともに、本ワークショップが脳神経外科医療の未来に貢献できますことを祈念いたします。

2025年3月

第29回愛知ハンズオンワークショップ 
代表  渡 邉  督 
(愛知医科大学医学部脳神経外科教授)

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